オンライン講演会「SNSに起因した児童に対する性犯罪・児童買春・児童ポルノ処罰法の問題点」【9/12追記あり】
2020.9.14(月)19時から21時を予定しています。
講師は、甲南大学法科大学院教授園田寿先生です。
先生は、関西大学法学部助教授、ケルン大学刑事法研究所客員研究員等をつとめられた後、2003年まで関西大学で教授として教鞭をとられ、 退官後は、甲南大学法科大学院にて教授をつとめていらっしゃいます。
また、Yahoo!ニュースの執筆者としても活躍されており、関西のニュース番組でインタビューされているお姿をテレビでお見掛けしたこともあります。
(先生のYahoo!ニュースはhttps://news.yahoo.co.jp/byline/sonodahisashi/)
ご専門は、不正アクセスや有害情報などのネットワーク犯罪に関する研究、または、児童ポルノ禁止法等。
また、直木賞作家、乃南アサ氏との共著「犯意」の執筆等、非常に幅広く活躍されておられます。
そのため、今回先生にご講義を依頼するにあたり、テーマに迷いました。当初、予告しておりました「検察庁法案」についても多くのご希望を頂いておりましたが、先生とご相談の上、やはり、現在、先生が問題視されているテーマ「SNSに起因した児童に対する性犯罪-児童買春・児童ポルノ処罰法の問題点」と決まりました。
以下、園田先生よりメッセージを頂いております。
児童への性犯罪処罰規定は、実はかなり複雑です。現下のコロナ禍で、児童がSNSを使う機会が増え、児童が性犯罪に巻き込まれる機会も増えていくことが予想されます。そのようなことを踏まえて、児童に対する性犯罪規定を整理し、その問題点がどこにあるのかを考えたいと思います。 また、今回の講演会を企画した当支部支部員と京都支部より、お願いがございます。
「春画…」では、おおらかな性表現の世界と法規制の問題等が焦点でしたが、今回のオンライン講演会のテーマである「児童に対する性犯罪~(略)」はかなり様相が異なっています。 テーマに即した法的論点については講演会本編に譲り、ご参加の方々にご留意いただきたいことがあります。 日本では、少なく見積もっても過半数を超える女性が、生涯で何らかの性被害にあっています。初めて被害に遭った年代の多くが、未成年時です。 保護者含め、周囲の人々に被害を告白したことすらない人の割合も非常に高いです。 児童に対する性犯罪で特徴的なのは、同意についての解釈や実際がとてもデリケートであるということです。 性交同意年齢である13歳超であったとしても、巧みに誘導された同意であることはままあります。 できればご参加前に、ペドフィリア(ペドフィル、ペドファイル)、チャイルド・マレスター、チャイルド・グルーミングといった用語で検索の上、真摯な態度で臨んでいただきたいと思います。 決して興味本位でなく、真面目な問題意識から発する発言や反応であっても、被害経験のある人にとってはセカンドレイプに該当してしまうものは存在します。 今回、先生がご用意してくださった充実したレジュメに目を通したり、講義に参加するうちに、記憶が甦ったり等で、精神的にダメージを受ける方もいらっしゃるかもしれません。 男児だったときに被害を受けた人も少なくありません。 無理をしないようにお願いいたします。 参加者各位のご協力で、素晴らしい講演会になりますように。 心から楽しみにしています!
(講演会担当 I記)
今回は非常にデリケートな問題を扱うため、申込を頂いた方にいくつかの個人情報の開示をお願いしております。匿名であることを盾に、不用意な発言を避ける目的で、出席を取る時のみ
カメラをオンラインにしてご参加もお願いしております。
ご事情をご理解頂き、ご協力を頂くことで、実りある学習会となりますようご協力ください。
よろしくお願い致します。