民事訴訟法学習会が終了しました。
クリスマスムードあふれる12月23日、大阪大学法学研究科の仁木恒夫教授をお迎えして、
学習会を開催しました。
今回の課題は非常に難解なものでしたが、先生に丁寧なご説明を頂き、理解できたという
お声が支部に届いています。
扱った課題は、「司法試験レベル」とのことで、参加された初学者の方は最初のうち
ついていけないかも・・と不安に思われたようです。
しかし、仁木先生の非常に丁寧な解説により、徐々に理解できていき、最終的には
司法試験レベルという課題が理解できたと感想を頂きました。
午後1時から5時までの長丁場、真剣に聞き入ってくださった参加者の皆さま、本当に
本当にお疲れさまでした。また、通常は大阪大学のしかも、法律を研究する大学院生さんを
指導なさっている仁木先生、初学者から司法試験受験希望者までいる通教でのご講義は
非常にやりにくかったと思います。その中で、用語説明から課題の解説まで指導して
くださった先生に深く感謝しております。
そして、なんと、来年度にはなりますが、仁木先生が民事訴訟法の連続講義を担当して
くださることが決まりました。まずは、3回程度のご講義となりますが、民事訴訟法の全体像を
理解できるようなご講義にしていただく予定です。
なかなか、連続講義を聴く機会のない通教生ですので、こういった機会を十分に活用して
くださるようお願い致します。
ちなみに、23日は課題の解説と、もう一点、民事訴訟法上の論点を授業で取り扱って
いただくようお願いし、先生にテーマの選択もお任せしました。
お選び頂いた論点は、「既判力の主観的範囲」。最近、この論点で論文が多く出ているとの
ことです。民事訴訟法115条と民法423条、そして民法94条2項など、多くの知識が必要で
あるため、難しかった!とのお声も多かったですが、司法試験を目指される方や、ある程度
学習が進んだ方には、興味深い課題であったようです。そのあたりは、民訴の先生方が
論文のテーマにされるくらいの論題なので、難しくて当然ですね。
多分、連続学習会が終了するころには、このような課題もするすると理解できるように
なっていることと思います。と、いうか理解できるレベルに到達するよう頑張りましょう!
そして、今日のお菓子たち。阿闍梨は支部からですが、母恵夢は支部員さんからの
差し入れです。随分酷使して、疲れた身体に甘さが染み渡りました。ありがとうございました!
最後に、ご参加頂いた方からの感想です。
(白門より抜粋)
私が、本日の講義を受けて、改めで認識したことは、メリハリをつけてどこを重要視すればよいのかを知るためには、書物より講義の方が向いているという点でした。
逆に言えば、時間という制限の中で省略しなければいけない部分出てしまいますが、本の内容をすべて同じ負荷で行うのは、かなりの労力と時間が掛かります。
今回の勉強会には10月入学での初学者も参加されたため、大前提となる基礎から順だって
課題についての考え方を説明していただけました。そのため、レポートの作成についての指針を立てることができました。
京都の方でない、若しくは別の支部の方でも気軽に参加できるので、ぜひ、一度参加して頂ければ何かを得られるのではないかと思います。
感想を頂いた参加者さま、素敵なメッセージをありがとうございました。
来期の仁木先生の連続講義、楽しみにご参加くださいね。詳細は決まり次第、HPと
白門で連絡します。