奈良少年刑務所参観が終了しました。
刑事政策を担当してくださっている鮎田先生のご引率のもと、本年度で閉鎖される奈良の少年刑務所を参観しました。こちらの行事は、大阪支部さんとの共同開催です。
当日は晴天に恵まれ、定員を超える多くの皆さんにも気持ちよくご参加頂けたのでは
ないでしょうか。
奈良の少年刑務所は堅牢なつくりの建造物でも有名ですが、ご存じのように老朽化がすすみ
本年度で閉鎖されます。
施設の中は、通信機能付きのカメラの使用は禁止でしたが、その他は写真撮影も可能でした。
こういった施設の中を見学する度に「百聞は一見にしかず」という言葉を思い出します。
廃止されるため、入所者はほとんどおられませんでしたが、その分、明治時代に建てられた
刑務所が非常に最初からよく考えて建設されていることがわかります。
監視塔からは入所者の部屋がすべて見渡せるように放射線状に設計されており、外から
中をのぞけるように、工夫された扉は監視口としての役割をになっています。
こちらは刑務所でありながら、少年を収容するとのことで、入所者のことを「生徒」と一貫して呼んでいたと刑務官の方が仰っておられました。
矯正施設の意味を考える上で、今回の参観は非常に意味深いものだったと思います。
ご参加された皆さんはいかがでしたか?
この参観の後、近鉄奈良駅近くの会議室で鮎田先生のご講義をうかがいました。
刑事政策は非常に卒論を書く方が多い科目と聞きます。ご参加された方も、刑事政策に
非常に深い関心をもっておられる方が多かったようです。
参観は前もって申込が必要でしたので、間に合わず、こちらのご講義のみの参加の方も多くいらっしゃいました。(お席がせまくてすみません)
刑務所の麦ごはんは、刑罰というよりは、ビタミンB1を摂取するため、すなわち、栄養のために麦ごはんになっている・・なんていうことご存じでしたか?
私は全く知りませんでした。確かに、日に当たらない生活だと様々な栄養素が欠乏するのは
分かるのですが、世間で信じられていることと、現実は違うんだなと思います。
今回は、参観とご講義を実施したことで、学んだことがつながってきたというお声を何件かいただきました。
そんなお声をうかがうと、開催してよかったなと思います。
ただ、奈良まで移動して、参観、講義とお疲れではなかったでしょうか。
この後、懇親会が開催され、こちらも大変盛り上がりました。
懇親会では、参加者全員に鮎田先生とお話していただこうということで、鮎田先生とじゃんけんをして勝った方には、支部からプレゼントがありました。奈良銘菓「しかの〇〇」とか、「鹿の〇〇」とか「しかのどら焼き」とか・・じゃんけんで、見事商品ゲットされた方にも、大喜びして
いただき、とても楽しい懇親会でした。
当日の奈良は観光客の方が多く、ほぼ日本語は聞こえない状態でした。
参加者さんも、この参観にくるついでに、奈良に一泊して観光して帰られる方も多かったようです。
登大路からみえる若草山はとても綺麗です。
奈良のお寺や神社は、京都の神社仏閣よりも中国の文化の特色を色濃く残しています。
奈良の少年刑務所は閉鎖されますが、次は監獄ホテルとして生まれ変わるなんていうお話も聞こえてきます。
ご興味のある方は、また、いつか古都探訪と監獄ホテルへの宿泊を楽しみに奈良を観光してみるのもいいかもしれません。
今回は、鮎田先生のご好意で実現した企画です。鮎田先生、ありがとうございました。そして
また、大阪支部の皆さま、参加者の皆さま、お疲れ様でした。
(写真は、鮎田先生の後ろ姿です)
たくさんの差し入れもありがとうございます♪
~おまけ~