合宿ゼミ(2日目)が終了しました。
2日間にわたって、本学より橋本基弘先生をお迎えして開催した合宿ゼミのすべての日程を終了することができました。
お忙しい中、多くのみなさんのご参加を頂きました。本当にありがとうございました。
初日は、憲法9条と平和主義、集団的自衛権の問題、衆議院の解散(憲法69条に基づかない解散)について、ご講義および、ディスカッション、2日目は、1日目の続き、および、ヘイトスピーチについて、といった大変盛りだくさんな内容となりました。
一人で本を読んで学んでいたのでは気が付かないような些細な点が憲法の解釈には大きな影響を与えること、また、現在、争点となっている「改憲」の問題、そして、その問題点について自分自身の意見を表現することなど、このような場で共に考え、学ばなければわからない多くの発見がありました。
テストのためだけではなく、広く「学んで」いくことで、理解が深くなり、その積み重ねが自身の考え方に大きな影響を与えるように思います。
以前、お知り合いの弁護士が、「憲法を使わないといけない訴訟は負ける」とおっしゃっていたことがあります。
法律学を学んでいらっしゃる方には、意味はよくお分かりですね。
一般法を使っても訴訟にならないから、憲法を引き合いに出さなければならない訴訟は、やはり、「なかなか勝てない訴訟」ということになってくるという意味かと思います。
確かに、日常生活からは遠いところにあるように思う憲法ですが、実際は、一般法として形を変え、私たちの身近にあるものだと今回感じました。例えば、男女雇用機会均等法や、生活保護法などはすべて憲法に根差しています。一般法の向こうに憲法が見えるといったイメージでしょうか。そして、憲法が、そんな風に個人を守ってくれているとように感じたのが今回のご講義でした。今回ご参加いただいた皆さまは、どのようにお感じになりましたか?
また、今回の合宿ゼミは卒業生のご参加が通常より多くありました。そのため、橋本先生のご発案で、休憩時間にお茶とお菓子を頂きながら、各人の「卒論テーマ」について、自己紹介を兼ねて発表して頂きました。
京都支部にご参加いただいている卒業生の皆さまは、いろいろなご経験をお持ちです。
長年小学校で教鞭をとってこられた方は教育をテーマに、警察関係にいらした方は、刑事政策をテーマに、労働者としての立場から、現在の労働法を論じた方もおられれば、母として女性としての生き方を卒論にされた方もおられました。また、現役生でも現在住んでいる地域の政策についての疑問を卒論のテーマにするとお話してくださった方もおられます。
さまざまな社会人としての経験の中から、選ばれた卒論のテーマは非常に多様なものであり、かつ、人生に根差した興味深いテーマでした。
橋本先生は、卒論を評価する側の立場におられますが、やはり、経験から書かれた卒論は非常に興味深いとお話しくださいました。
お話くださった先輩方、本当にありがとうございました。大変、参考になりました。
しっかりと勉強した後は、タクシーにて、清水五条のカフェサガンさんに向かいました。
町家カフェです。
昨日のロシア料理から、ガラリと変わって今日のお昼は「おばんざいランチ」でした。
こちらでのお話も非常に盛り上がりました。
快晴だった昨日と違い、雨が降る中であったため、あまりよく見えませんでしたが、この地域は、六波羅蜜寺、建仁寺、清水寺などがある観光地です。また、サガンさんの向かいには、有名な「幽霊の子育飴」のお店もあります。
昼食会終了後、見学に行かれた方もいらしたのではないでしょうか。
また、建仁寺のお庭の両足院のチケットをカフェサガンさんから2枚頂きました。
ご参加希望と募ると、お二人の方が名乗り出てくださいました。
いかがでしたでしょうか。二日間、たくさん勉強してお疲れだったと思います。
美しいお庭をご覧いただき、少しでも、お疲れが癒えていれば私たちとしても、うれしいです。
今回も多くの皆さまにご参加いただきました。遠方よりご参加いただいた皆さま、
近郊よりいつもご参加いただく皆さま、本当にありがとうございます。
今回も無事終了することができました。
また、次回お会いできることを願って♪
サガンさんのお隣にある六波羅蜜寺の
十一面観音像。
無病息災と学業成就を祈りました。
宝物館には、平清盛像や、空也像があります。
社会の教科書に出ていましたよね。